愉快痛快奇々怪々

作家:藤白圭のブログです。創作・都市伝説取材・不可思議な出来事・キモカワイラストでの一言・近況等を書き記していきます。愉怪な夜を皆様に……

藤白圭の心霊体験からの開運スポット

今回は藤白の不思議体験のお話。

あれは去年の11月。

毎年行っている得意先でのお仕事で九州に行ったときのこと。
毎年泊まっている某全国チェーンのビジネスホテルに宿泊しました。

仕事中にいわゆる「霊媒気質」の女性のお客様を接客したのですが、それが少々厄介なモノを連れてきていたようで、嫌な予感がしていました。

仕事中は何も起きなかったのですが、その夜のこと。

得意先の社長や専務との会食を終えて、ホテルに戻るといい感じにお酒も入っていたので、お風呂に入ってベッドに入ると即爆睡しました。

いつもなら、そのまま朝までぐっすりなのですが、その夜は違いました。

急に布団を足元から一気に剥がされて目が覚めました。
途端、足元から冷気が這い上がってきたかと思うと、一瞬で全身に鳥肌がたちました。


「来た!!」


頭の中で叫んだ瞬間、体は硬直し、ガタガタガタガタと無意識に震えだしたのです。

確実にヤバいものが来てしまったのだと理解した時には、部屋の隅から地の底から這い上がってくるような低い声が聞こえてきました。


「ヴぉぉぉ……ぐうぉぉぉ……」


厚手のカーテンを閉め、電気も消しているので部屋は真っ暗。
なのに何故か、テレビがある位置の上に黒いもやのようなものが徐々に現れるのが見えるのです。

(あれは見てはいけない!)

体は動きませんでしたが、瞼だけは必死になって閉じることに成功しました。

しかし、黒い気配は一向に消えることはありません。

それどころか、気配は確実に自分に近づいてきているのです。


(ヤバい。こいつはヤバい)

藤白は危機感というものが人よりも欠如しているようで、交通事故にあったり、危険な目にあったりしても、死の恐怖はあまり感じたことがないのですが、この時ばかりは、死の恐怖というよりも「引きずり込まれる」といった恐怖が頭を支配しました。

どうしよう。
どうすればいい?

焦っている間にも、今度はテレビがついたり消えたりを繰り返し、バスルームの扉が開閉を繰り返しだしました。

何度か心霊体験をしている藤白としても、流石にこれには驚きました。

こちらがびっくりしているのが伝わったのか、悪意のような気配が増加したような気がしました。

逃げたくても体は金縛りにあって動かない。
般若心経を唱えようと思っても、寒さで歯がガチガチいっていて口もいうことをきいてくれない。
これはとり憑かれるしかないのか?!


そう思った時、急に頭の中に変わった言葉が流れ込んできた。


「おんしらばったりにうんそわか おんしらばったりにうんそわか」



聞いたことのない呪文のような言葉。
「おん」がついているということは、何かの真言なのかもしれない。

藁をも掴む気持ちで、声にならない声でとにかく頭の中で唱え続けると、途端に体が解放されました。

今度は声に出して呪文を唱え続けたあと、枕元にあるスイッチで部屋の電気をつけました。

それと同時に黒い気配は消えた。

ひっぱがされた布団は床に落ちいて、勝手に点いたり消えたりしていたテレビはホテルの案内表示を映していた。



それでも重苦しい空気は消えており、ホッとして、再び寝たわけですが……




あれは一体なんだったのか?

答えは未だに分からない。

それよりも、自分を助けてくれた呪文は何なのか?

不思議に思い、即座にスマホで検索する。






「おんしらばったりにうんそわか」
豊川吒枳尼真天の真言


藤白の地元から近い場所にある豊川稲荷(稲荷といえども神社ではなく円福山 豊川閣 妙厳寺というお寺。お寺の中に鳥居があるものの、その鳥居にも卍マークがついています)のご真言でした。


地元の人どころか、日本全国から豊川稲荷への参拝者は多いのですが、実は藤白。


初詣は五社稲荷(愛知県豊川市)と法多山尊永寺(静岡県袋井市)に行っているので、豊川稲荷には殆ど行ったことがありません。←記憶にあるのは幼いときと大学時代に行った2回くらい?

正直いって、あまりご縁がない筈なのに何故助けてくれたのだと驚いたのは言うまでもありません。


こんな不思議なこともあるんだなぁと感動すると共に、これはお礼に行かなくては……と思うのは当然のこと。


勿論、今年の始めにいってきましたよー!


てなわけで。

次回は藤白にとってのパワースポット三連発。


ご紹介します!