6月1日よりエブリスタにて連載を開始しました
『怖い物件』
藤白の地元である豊橋の路面電車(市電)電停周辺を舞台としたコミカルホラーも
無事に完結いたしました。
久しぶりのエブリスタでの連載でちょっと緊張したものの、ノリと勢いで楽しく書くことが出来ました。
しかも、皆様のお陰でトレンドランキング1位や総合ホラーランキングも最高4位までいくことができました。
ありがとうございます。
今回はこの『怖い物件』に出てくる『札木』にある
『狐塚』レポをしたいと思います。
狐塚がある場所は、創業二百年を超える歴史ある老舗文具店『弘文堂』さんの奥にあります。
以前は
『狐塚 本日見学可能です』
という看板が出ている時だけ見学が出来たそうですが……
現在は看板は出していないそうです。
藤白が見学させて頂いた時も看板は出ておらず、弘文堂さんの中に入り「狐塚への参拝は可能でしょうか?」と訊ねたところ、快く奥へと案内して頂けました。
こちらの狐塚は、弘文堂さんが代々大切に祀っているそうです。
ですが、近所の小学校に通う学生が見学に訪れたり、町内の方や噂を聞きつけてやってこられる市内外の方等いろいろな方が参拝に訪れたりするそうです。
個人所有(?)の狐塚とはいえ、地元の方々に愛されているというところが、素敵ですよね。
そしてまた、お店の方も快く見学させてくれるだけでなく、親切に説明までしてくださるので、それだけでも心が浄化される気がしました。
お店の中を通り抜け、奥の扉を開けて外にでると狐塚がすぐにあります。
600歳を超える老狐を祀る狐塚の傍らには白梅が植えられてあります。
塚の碑には大きく『狐塚』と彫られてあります。
その下にも薄っすらと何かが彫られているのがわかりますでしょうか?
こちらは俳人「柳居」の句
梅白し蔵玉の塚の掃除栄え
が書かれてあります。
生産量は熊野に次ぐ全国2位ですが、書道家向けの高級筆としては、全国シェア80%を占めているんです。
弘文堂さんも元々は筆の製造・販売しておりまして、以前にはこの狐塚にちなんだ「狐塚」「白梅花」と名付けられた筆を製造していたそうです。
手紙どころか年賀状ですら、手軽に送れるスマホやパソコンのメッセージで済ませてしまいがちですが、こういった史跡や文化に触れると「ああ。やっぱり直筆で想いを伝えることって大切だよな」と反省する半面、書道や水墨画をやりたくなりました。
見学の後には「記念にどうぞ」と
『狐塚 正一稲荷大明神 弘文堂』と書かれた鉛筆まで頂いちゃいました。
人の温かさに触れられる豊橋の『狐塚』
豊橋に訪れた際には是非、立ち寄ってみてください。
※近くには美味しい鰻屋や三愛(こちらは撮影禁止)というホットケーキと美味しい珈琲が楽しめる喫茶店等、豊橋を代表するグルメスポットも多々ありますよー!