2019年第一回愉怪屋杯結果発表!!
沢山の方々にご応募頂きました愉怪屋杯。
完全匿名による純粋に作品だけを読ませて頂きましたが、どの作品もレベルが高く。
メンバー全員、物凄く驚きましたし感動しました。
ご応募くださった方々。
素敵な作品をご応募してくださり、本当にありがとうございました。
審査の方式は点数方式。
ストーリー、構成、インパクト、キャラクター各5点が最高点。
計20点満点で審査。
先入観をなくすため、メンバー五人がそれぞれ点数や感想を提出。
メンバー五人が提出した点数の総合計によって、受賞作品が決定しました!
ただし。
受賞作品決定後、メンバー作品があった為、2作品は繰り上げ受賞となっております。
受賞者の方には先日、メールにてペンネームをお聞かせ頂きましたので、作品タイトル&ペンネームを発表させて頂きます!
【大賞👑天変地異の謎】plamoさん
すごい世界観に圧倒されました。
はじめのシーンから壮大な物語へ展開していく流れは素晴らしいです。
石ノ森章太郎の描く漫画の軸である、戦争と平和、人類世界が持つ愚かさ、命の重さ、生きることの尊さ、そして、神の視点をも感じさせる作品。
満場一致でグランプリに輝いた傑作でした。愉怪屋杯の大賞、おめでとうございます。
【準大賞🌟知られじの里】今野綾さん
筆力の高い作品でした。
先へ先へと読み急ぎたくなる展開に、期待と恐怖が入り混じった興奮に襲われます。
描写からの映像変換が容易く、まるで映画を観ているかのような気持ちになりました。
この作品を拝読できた事を嬉しく思います。
準大賞、おめでとうございます。
【入賞⚛️パーソナルスペース】沢市さとみさん
先の読めないストーリー、スタイリッシュな文章と構成、センスの秀でた作品でした。
【入賞⚛️同じ目にあえばいい】大嵐たろうさん
残酷な描写に目を背けたくなりつつ読まずにはいられないほど、圧倒的な筆力を感じました。
【入賞⚛️人魚秘メ】彌砂さん
読み応え抜群の本格派ミステリー。
丁寧な描写で、作品の中に入り込んだ気分で楽しめました。
【入賞⚛️移動するぬるぬる】みつを真さん
感性だけで不気味なぬるぬる感を味わうには相当の傑作だと思います。
何度も読みたくなる不思議な読後感と中毒性がありました。
【入賞⚛️最後の晩餐はオイルサーディン】うたうものさん
入口は哲学的、中に入るとファンタジー?童話?SF? 気がつくとイワシに囲まれてヘンテコな世界へ。
この摩訶不思議なトリップ感は類を見ませんでした。
【入賞⚛️サイレントホーム】こにし桂奈さん
引きこまれる展開と読みやすい文章、キャラクターに好感が持てました。
【入賞⚛️プロポーズ】霧内杳さん
女の子の憧れのプロポーズをこんな形で恐怖のるつぼに!
丁寧な伏線もお見事、巧みな一遍でした。
【入賞⚛️顔】あすなろさん
よくある実体験の怪談といったテイストで、人を選ばず楽しめる作品だと思いました。
もう一つ山場があって、意外なオチがあれば、もっと面白かったのかもしれません。
審査員特別賞
藤白圭:スタイリッシュホラーで賞
【最後の晩餐はオイルサーディン】
スタンリー・キューブリック監督の映画を思わせるスタイリッシュかつ不思議感覚のミステリー。
時間というものが不可逆的ではないという哲学的なものを独特の世界観で語りつつ、命の大切さをテーマにしているところが、単なるミステリーホラーでは終わらないこの作品の良さ。
ゾクリとした余韻を残すラストも好み。
そして、なにより文章や言葉選びのセンスに脱帽!
個人的にかなりツボな作品でした。
★副賞として、オイルサーディンギフトをお送りします!
清水誉:ブルっと身悶え賞
【知られじの里】
ガッツリ心を掴まれました。
自分が作品に入り込んだ気分になりました。
いきなり核心に触れたと思いきや、本当の恐怖はその先にあると分かり、早く先を読みたいと気持ちが急いたのは久しぶりです。
視覚、聴覚、嗅覚の情報が、物語を不気味に映像化してくれてます。
終わらない恐怖の連鎖も、嬉しい結末でした。
★副賞として[注染手ぬぐい 花酔骨 ]お送りします!
あめのイチオシ☆アメージングで賞
【パーソナルスペース】
二転三転する先の読めないストーリーに心踊り最後まで引き込まれて読んでしまいました。
キャラクターの行動やセリフもユニークだし、文章も構成もスタイリッシュ。
そして最も打ちのめされたのは冒頭と結末のセリフです。
これでもかというくらいのセンスの良さに圧倒されてしまいました。
この作品はセンスの塊!アメージング!
★副賞;パースナルスペースを整理整頓☆トラベルポーチ♪
管野光人:センス・オブ・ワンダー賞
【移動するぬるぬる】
『移動するぬるぬる』と、動詞の後に副詞なのが、そそられるタイトルです。
始終、ぬるぬるの正体が不明なまま語られる摩訶不思議譚。
何度か読んで感じたのは、諸星大二郎が描く意味不明セカイ系と申しましょうか。
ただ説明がない分、読む人を選ぶ作品ですね、そこがマイナス点かな。
それでも他の作品は一読したら充分ですが、ぬるぬるは忘れたころに読みたくなる。ぬるぬると。
センスオブワンダーの名を冠するにふさわしい作品でした。
★副賞として、ぬるぬる石鹸よい石鹸(笑)
天音凛音:チャーコ🐷も憧れる求婚で賞
【プロポーズ】
おお、そうきたか!そしてさらにラストではそうなっちゃうのー!?
ラストの余韻まで丁寧に描かれた恐怖の世界が秀逸です。
ハイスペックイケメンと可愛らしい小動物系の彼女……イメージしやすく、読者をすんなりと物語の世界に引き込みます。
5000文字を念頭に置いた過不足のない内容も実にお見事。
安心して読める『こなれ感』が光る作品でした。
★【副賞】ダイヤモンドジュエルリング24個入り。
24回プロポーズできます!
そして。
受賞作品は全て、2020年5月6日。
第30回東京文学フリマにて販売します、「秘密」をテーマにしたアンソロジーに収録させて致します。
受賞作品すべてに中表紙をつけて作成するので、ある意味画集としても、かなり価値ある本になるはず!!
更には愉怪屋メンバーの作品も別枠で掲載!
ぶっちゃけ、売れば売れるだけ赤字と言う豪華な仕様ですが、販売価格は1000円にするつもりです。
東京文学フリマ。
是非!
お越しくださいませ!
また。
各作品の絵師様は以下になります。
愉怪屋杯の受賞表紙絵師さん一覧
1.天変地異の秘密→comさん
2.知られじの里 →玄天さん
3.パーソナルスペース→グラフさん
4.同じ目に遭えばいい~秘密の招待~→NBAさん
5.人魚秘メ→mimorinさん
6.移動するぬるぬる→キリクノさん
7.最後の晩餐はオイルサーディン→かなさん
8.サイレントホーム→お粥さん
9.プロポーズ→海月美兎さん
10.顔 →etsuさん
選外枠(本来受賞作品でしたが、後々メンバーだと発覚して受賞取り止めになった作品)
1.分死境界ー怪ガタリ宮沢賢治[管野光人さん]ー→表紙;ヤマヂさん
2.不可侵のジオラマ[天音凛音さん]→表紙;ねこ三さん
スタッフ枠
1.ある物書き[あめ]→表紙;ありすさん
2.黒猫は自慰スリッパ[管野 光人]ー→表紙;蝦夷雪ひつじさん
3.祝福を[清水 誉]→表紙;グラフさん
4.エンジェル・フォール[天音 凛音]→表紙;Giovanniさん
5.緋密 [藤白 圭]→表紙;まかろんKさん
そして。
このアンソロジーのタイトルは「秘密」
更には表紙はまかろんKさん。
裏表紙は-℃(今やるよ)さんという豪華な仕様となっております。
半端ない豪華な作品。
是非、皆様。
お楽しみにあれ!!
また、これから評価希望の方には個別にメールで評価をお送りしますので。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
この度は、ご応募。
誠にありがとうございました。
次回はコメディ&恋愛での募集になるかと思います。
もしよかったらご応募お待ちしております!