愉快痛快奇々怪々

作家:藤白圭のブログです。創作・都市伝説取材・不可思議な出来事・キモカワイラストでの一言・近況等を書き記していきます。愉怪な夜を皆様に……

新年早々GGがホラー

2020年

令和初新年!!

 

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

昨年は「意味震」「意味慄」の2冊を出版することが出来、また、文学フリマへの初参加。

そして愉怪屋杯の開催と、作家として、クリエイターとして色々な経験をさせて頂きました。

 

2020年。

藤白も、愉怪屋も。

更なる発展。

更なる挑戦。

そして、更なる飛躍の年になるよう精進してまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

さて。

本日。

 

お正月は夜は我が家で宴会なのですが、昼間は父の実家に挨拶に行くのが藤白家のしきたり。

 

朝から行ってまいりました!

勿論、親戚も集まっていて、そこでも宴会。

 

朝から飲み。

昼も飲み。

夜も飲めるという素晴らしい元旦!!

 

ご機嫌な藤白なのですが、父の実家で軽くホラーな出来事がありました。

 

父の兄。

つまりは「伯父」が、みんなで宴会中、突然。

「あれ? 向こうの部屋から女の子の声がする」

と言い出しました。

 

その部屋には誰もいません。

テレビもついていません。

 

全員が固まりました。

 

伯父は「ちょっと見てくる」と言って隣の部屋へ……

 

当然、誰もいないので小首を傾げて戻ってきます。

 

すると今度は皆が集まっている部屋全体を見渡して眉間に皺を寄せました。

 

「あのちっちゃい子たちはどこ行った?」

 

この日集まっている親戚は、一番年下の子で24歳。

小さな子供など一人もいません。

 

全員の顔が強張ります。

 

伯父に「今日は小さな子供は来ていないよ?」と言うと、「嘘つけ! さっきまでここで遊んでいたじゃないか!」と慌てだす。

 

しかも、その容姿を細かく説明しだしました。

 

一人はおかっぱ、一人はみつあみ。

二人とも目がくりっとしたかわいい子だというのです。

 

あちこちで「うそだろ?」という声が上がりました。

 

ぶっちゃけ、わしも驚愕の表情で伯父を見ていました。

 

伯父は更に爆弾発言をかましました。

 

「なんだ? 今日は奥さんや娘は連れてこなかったのか?」

 

その言葉は24歳の子に向けられたものでした。

勿論、彼には奥さんも娘もいません。

彼は呆れたように呟きました。

 

 

「じじい。ボケんな」

 

 

 

おわかりいただけただろうか?

 

 

そう。

 

 

伯父は

 

 

 

ボケ始めていた……

 

新年早々、言動がホラーな伯父。

父よりも10歳以上年上だから仕方ないのかなあ……と思ったものの。

 

でも、もしも。

もしも、最初の「女の子の声」は伯父の耳に本当に聞こえていたとしたら?

もしも、「ちっちゃな女の子」の姿を伯父が本当に目にしていたとしたら?

 

事実は伯父にしかわからないけれど、我々酔っ払いは「ぼけんなじじい」で終わらせました。

 

身近にいるボケ老人。

彼らの言葉に耳を傾けると、「ホラー」な世界を垣間見ることが出来るかもしれない。

 

信じるか信じないかは「あなた次第!」です。

 

※新年早々の実話です